さるやん

35年目のラブレターのさるやんのレビュー・感想・評価

35年目のラブレター(2025年製作の映画)
3.8
個人的な話になりますが、やはり自分の父も
戦時中に生まれ、家業を手伝うために高校にはいかずに実家の商売を手伝っていました。
まだ、在命しておりますが、今作を観た時に大変な時代を頑張ってきたんだな、と改めて胸に迫るものがありました。

今作の主人公もまともに学校を出ることも叶わず、文字を読み書きできないという境遇に置かれながら、なんとか手に職を付けて、結婚も子供も家庭を持たせるという。立派なかたで、その方が苦労をかけた奥さんに今までのお返しに学校に通ってラブレター書くという話であります。

できないことを大人になってまた頑張るって本当に大変ですよね。



今作は夫婦や家族での軌跡を、丁寧に描いており、あまり奇をてらった演出等では無いところに良さを感じました。

まあ、原田知世さんみたいなかたはなかなかいないと思いますが。

昔、観た『時をかける少女』のエンディングでいままで映画の中で舞台にしていた背景を巡りながら歌うラストに見事にハートを鷲掴みにされた自分としては鶴瓶さん、なんとうらやましいことやら、と思いながら見てました。

まあ、重岡大毅→鶴瓶にはならんだろ?って意見も聞きますが、
これは自慢なんですが30代の頃に某アイドルグループの癒し系のメンバーに似てる!って6人くらいにいわれたことある自分がいまではすっかりお文具さん扱いなので
ちよっと太ったすると変わっちゃうもんですよ~~

また、2人の間に生まれた娘さんやそのお婿さんも現実にいそうな配役を配してるのでリアリティを感じで素直に感情移入できました。

父親とは、まあ、自分も、血気盛んなころもあったので、激しいけんかもしましたが無事に世の中の道理を教えてくれていまは真っ当に社会人の一員として過ごせてくれるように、してくれたので感謝したいとおもいます。

見ていてそういう気持ちにしてくれた今作にも感謝したいと思います。

3月 7本目 2025 58本目
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