もし人生が終わってしまったとして、
"モノ"にとりついて
戻ることができるとしたら
…あなたはどうしますか?
歌人の東直子さんの同名小説を
娘の東かほりさんが映画化
(舞台にもなっていたらしい)
ファンタジーなのに、なんだか
そんなこともあるんじゃないか
いや、あってほしいなと思うような
温かく優しい時間の流れる作品でした。
マグカップだったり、ジャングルジムだったり
モノであっても、その人の気持ちが宿ると
…それはもう人(なわけない)
というくらい、マグカップに
感情移入してしまいました。
未練はないから大丈夫ですと
言えた方が幽霊として健やかなの
かもしれないけど
自分のいない世界はちょっと気になるかな
そう考えると未練ってのも悪くないのかな。
ほとぼりメルトサウンズと同じく
軽やかで優しいというのが東監督のもち味
舞台や他の映像作品でみかけた俳優さんも
はじめましての方も、キャストの雰囲気が
とても良かったなぁ。
最初の上映館で見逃してしまってたのですが、
都内の映画館を少しずつ回ってくれると
チャンスが増えてありがたい。
見逃さないで良かった。