あんときの井上

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!のあんときの井上のレビュー・感想・評価

3.2
「きっと悪い種が芽を出して
 もう さよならなんだ」

謎めいた緑町このはを探すミッションストーリーが前半の大筋で、後半は学園の闇を暴くために巨悪である理事長を討つ勧善懲悪なストーリーで構成される、いわばミニマムなジャンルエンタメ映画。

【前半と後半の不満点】
前半と後半に不満点が一つずつあります。前半のパートでは、緑町このはの非凡な才能を裏付けるような説得力ある例示、例えば彼女の小説の書き出し等を提示し評価を観客にも委ねて欲しかった。というのも、緑町このはを探すミッションストーリーにおいて彼女自身に魅力がなけれは観客の求心力も得られないからです。
続いて後半のパートでは、理事長を懲らしめる決定打となる手段が全体を通して幾度となく使用される盗聴一辺倒であるのは、変わり映えのしない単調なつまらなさを嫌でも感じてしまい、別の方法や機器の登場で驚きを与えて欲しかったです。

【田島ってダレ?】
最初と最後にちょこっとしか登場しないドローン飛ばすヤツが、ラストシーンでは河原でみんなとワイワイしてエモい感じを醸し出す演出は見ててしんどかった。仲間として描くなら彼の人となりが解る登場シーンをもっと増やして欲しかった。

【所感が二つ】
浦島太郎の竜宮城みたいな非現実な世界観のまま終わった印象。

さながら『ソラニン』の曲の出だしみたいなBGMが終始鳴り響いてる印象。
あんときの井上

あんときの井上