ジェームズ・ガン版『スーサイド・スクワット』でポルカドットマンを演じた独特な風貌で大変目立ったデヴィッド・ダストマルチャン主演のファウンドフッテージ風ホラー作品。
70年代の深夜に放映されていた生放送系トークショー、そこの看板ホストであるジャック・デルロイは、人気ナンバーワンを狙ってはいるが王道トークショーの背筋を拝む形でジリ貧状態に陥る。そこで一案を投じたのが、集団自殺したカルト宗教集団の生き残りで、悪魔が取り憑いたと言われる少女リリーへのインタビューするというもの。
序盤の予言師クリストゥの体調変化など怪しい現象が続く中で、オカルト懐疑主義者との組み合わせでリリーへのインタビューを実施するが….。
怪現象が出てゾッとする場面まで時間が掛かり、少し作品のテンポに疑問符も感じたりもしたが、後半から一段引き上げた怪しさにはニヤニヤが止まらなかった。
本作、総じて満足なのであるが、一つ大きな欠点がある訳。映像がファウンドフッテージであるにも関わらずCM間の映像はしっかりとドラマを追っているのとラストの補足が全くファウンドフッテージじゃないのが雰囲気が壊れてしまうよね。
ラストの顛末は何とか前述のルールの範囲で押さえ込んで欲しかったのが残念だね。