音楽と人間の肉体が触れ合う"音"を堪能できる映画。トレーニングシーンは、映画館でもう一回見たい。前情報なしで見たもんだから「若い男の子をいじめてたら上司にバレて仕事クビになったジジイが、ヤケクソになって踊り狂ってる...やばあ」って思ってたらエンドロール。クレール・ドニ監督が外国人部隊の説明をしたことで、主人公が新米兵士に嫌がらせをする人間の嫌な部分も少しは理解できたかな（絶対に共感はできないけれど）。
ネタバレにもなってないと思うけど...色々な想像ができるクライマックスで終わるんだけど、トークイベントでクレール・ドニ監督が「彼は自殺しました」って断言したの拍子抜けした。つい最近『パーフェクト・デイズ』のヴィム・ヴェンダース監督が平山さんの過去について語るインタビュー記事で、「あえて描きませんでした」的なこと言ってて、監督なりの考えを解答例として教えてくれたらいいのになーって思ってた。いざ、クレール・ドネ監督から制作の意図を断言されちゃうとそれ以外の解釈が間違いみたいになるから、それはそれでちょっと腑に落ちない。ヴィム・ヴェンダース監督のスタンスの方が好きなんじゃんってことに気付かされた...。
