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美しき仕事 4Kレストア版のmikuのレビュー・感想・評価

美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)
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暗がりの街で車に向かって歩いてくるドニラヴァンの佇まい。白い砂と青い海があんなにも美しいのに、同じくらい渇いて残酷な記憶だった。この映画を観て胸がぎゅっとなるのは自分の立場からしてわたしにはガルー側になる可能性だけが残ってるからでしょうか。美しさと若さにあらぬ嫉妬をして人を貶めた結果自らの立場を失う。絶対にそうならないように真っ当に生きようと強く誓った。人にやさしく。訓練の様子がコンテンポラリーダンスのようで心地良いリズムである反面、ドニラヴァンがひとりで踊りだしたその時点で、汚れた血の活用になってしまうんだ、ということがわかった。とは言え、あの死の舞踏に興奮を覚えるのはもう脊髄反射みたいなものです。大好きです。
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