せっ

フォロウィング 25周年/HDレストア版のせっのレビュー・感想・評価

3.8

街中で目に付いた人を尾行してその人となりを探るのが趣味な男が、空き巣趣味の男を尾行したことで事件に巻き込まれる話。

主人公が、予め定められた運命に向かっていく様を時間軸を色々操作しながら見せるノーラン作品の原点。今までノーランって伏線回収が気持ち良いと思ってたけど、この映画の伏線は、どれだけ足掻いたって抜け出せない自分の上に引かれたレールを感じさせる。

時間軸がいじくり回されて色んな場所に行ってるように思えるけど、結局は普通の映画と同じように全てのシーンがある一点に収束していく虚しさを感じた。そしてそれを操っているのはノーランという神の視点。『インターステラー』を始めて見た時の爽快感とは全く真逆なんだよなぁ。

そう考えると、新作の『オッペンハイマー』だって、オッペンハイマーは核爆弾を作る運命だった、人類は核兵器を使う運命だった、そしてその兵器によって人類は滅ぶ運命だった??なんて思えてきて怖くなった。

70分という短い時間で登場人物もそんなにいないのに、人物の顔の一致と状況把握に手間取る。白黒だし外国人の顔なんて見分けつかないのに、髪型変わって髭無くなったら同じ人ってわからんのよ(笑)ノーラン作品ってぜったい異国の人には不利に作ってある(笑)(笑)
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