このレビューはネタバレを含みます
映画館にて。
70分間の作品としてサクッと観れて後味も良い。ノーランのデビュー作だとだけ知ってみたが、なるほど伏線の回収はこの時から上手だったのね。(とんでも上から目線)
「コントラスト」感がテーマだったのではないかと思わせる。
「コインの表裏みたいに、何事も紙一重。」
「失って初めて大事だったと気づく。」
このセリフたちが味噌だったのではないかと。
なんでモノクロにしたのか。影にいたのはいつもビルで、コッブは明るみにいた気がする。ヒロインもハゲ男(Filmarksの和訳が「毛のない男」なあたり愛嬌があってかわいい)に見つけられないよう、「窓のない地下」が好き。
空き巣も盗みも一緒にいたのに、嘘も一緒についたのに、結局大事なものを失うものは影にいた人たち。コッブは失うものがなかったのか…🤔
時間軸に関しても、組み替えさず時間通りにしたら味気ない話なのに、組み替えすことによる味わい、味付け…!
サクッと観れた映画のわりに、吟味のしがいがあって、いいもの観れたなと思った!
(ビルの髪型、絶対自分で切った後に床屋とかで直してもらったと思うんだけど…気にするとこ細かすぎるか😆)