モフモフモサモサ

ティファニーで朝食を 4Kのモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)
3.8
ハシゴの一本目(後にリバウンド)
午前十時の映画祭14の4Kリバイバルにて初鑑賞です。(午前十も初めて)

有名なタイトルバック…NYティファニーのショーウィンドウの前で黒ドレスでグラサンかけたヘプバーンがクロワッサン食べるアレ。素敵✨

逆にここのポスターのティファニーのネックレスをしてタバコ燻らして頬杖つくイメージがタイトルバックと思ってましたが、その場面は映画内に無いのです。知らなんだ。

自分が生まれる前の作品。
昔の作品なんでもっと分かりやすい映画かと思ってましたが、台詞の行間を読み取る大人のソレだったんですね。

色々と倫理的にアウト(当時はオッケーでもない)な部分は目をつぶりつつ、
なのに、早婚、田舎から女優目指して上京と挫折、朝帰り、化粧室で50ドル等、直接的に描かない大人の描写と隠喩があってそこはヘプバーンの純粋さを壊さない映画のテクニックと解釈。

彼女は愛は受け入れるけれども愛しはしない。
囚われたくない私、自分は自分、愛してるを言わない、本名ではない名前、飼猫に名前をつけない等々強いて言えば面倒くさそうな女性ですが、ヘプバーンの魅力でそれらを全部吹き飛ばす。

分かりやすく言えばラブ・ストーリー、
そしてムーン・リバーの曲に乗せて、ソレらを捨てて彼を愛することを始めた気付きの物語なのですね。