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八犬伝のmasudasantaroのレビュー・感想・評価

八犬伝(2024年製作の映画)
3.5
『南総里見八犬伝』を著した曲亭馬琴の苦悩を追うパートと、八犬伝のストーリーを追うパートを行ったり来たりする構成。

八犬伝のパートだけをしっかり映画化してくれたらいいのにィという声も聞こえてきそうだが、この『八犬伝』は『魔界転生』の原作者として知られる山田風太郎が82年に発表した小説が原作とのこと。

だが、2時間半の映像作品にするにはどちらのパートも中途半端になってしまった感は否めない。

犬士達の絆が強くなるエピソードが何しろ弱く、キャラ立ちしてたのは犬塚信乃くらいか🐕
犬士達をまだ爆売れしてない比較的若手の俳優で固めたのは好感が持てる。

馬琴パートは、息子の生涯や、恐妻毒親とも言えるお百との関係性、自身の作品のテーマなど、描かれていて見ごたえがある。お路との不可能とも思えた二人三脚での執筆作業も、頑張ってくれぇ〜と応援したくなる。

モフモフ八房はもうちょいなんとかならんかったかね🐶もののけ姫のモロあたりを参考にしていただきたい。

『南総里見八犬伝』は28年をかけて完結した全98巻の大作。奇しくも97年に連載開始した『ONE PIECE』も今年で28年目。江戸時代の人達も、ルフィ達の10人目の仲間は誰か?的に、最後の八犬士どんな人物なんだろ?とかってワクワクしながら新巻出るのを待ちわびてたかと思うと、なんだかエモさを感じますね☺️
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