あきら

幕末太陽傳のあきらのレビュー・感想・評価

幕末太陽傳(1957年製作の映画)
5.0
も〜〜〜〜〜好きです!
だいっっっっっっ好きです!!!
個人的意見ですが、こんなに非の打ち所がない映画ほかにありますか?
完璧に傑作!!!!!

言葉、カット、見せ方のどれもが粋で軽妙。
深いものを秘めているのにあからさまに見せるわけじゃなく〝感じさせる〟このセンス!!!
日本にこんな天才がいたなんて!!!!!



若き岡田真澄の美しさ!そら蔭間にも売られかけるよね笑
高杉晋作を石原裕次郎ってびっくりしたけど、あの笑顔の清々しさには納得しかない。
左幸子と南田洋子のキャットファイトがまた良くてね。

情念ドロドロの遊郭の世界の悲哀を、こんな風にも映せるのだな…
鼠の出る座敷牢とかすごくさっくり出てくるし。

「あっちの身体は爪の先まで金で買われている」悲哀を盾にしながら、男を手玉にとって強かに生き抜こうってバイタリティに涙。

そう。バイタリティ!
川島雄三の描く人間のバイタリティ!!!
とてもとても好きなんですよ!

「才覚ひとつで生き抜くなら首がとんでも動いてみせる」
「10年後に支払ってもらう」あたりにグッときます。

けどね、地獄も極楽もない。
自分はまだまだ生きるのだと走り去るイノサンの爽快感ときたら!!!!!
目頭だけでなく胸も熱くなる、清も濁もひっくるめたこれは間違いなく人間讃歌だし、これこそ映画。

何度でも言い続けるけど、完璧に傑作ですよみんな観て!!!!!
あきら

あきら