あきら

にっぽん昆虫記のあきらのレビュー・感想・評価

にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)
4.5
生かすか?
もどすか? 

娘の母乳を吸う父(血の繋がりはない) とかほんと……

「男はみんな大人しくて優しくてなんでも言うこと聞く女の子がいい」そのどおりすぎて反吐が出るし、
令和になってもなんも変わってなくてやっぱり反吐。

「母ちゃん、ほかにどんな方向ある?」

母の男を寝とった娘のこの悪びれなさな。
搾取される側からする側に、使えるものは全て使って生きのびる女の逞しさと強かさは
たしかに目をみはるし爽快だし見事だと思う。


だがしかし、この構造の残酷さよ……
時代とかで誤魔化すの、いい加減やめた方がいい。

人間なんてそんなもんなのさって、ことおっさんが言うの厚顔すぎない?

「私だって人間なんだ」って女の人生に昆虫記ってつける今村監督がそもそもね。

面白いし傑作とはおもうけど、やっぱり出てくる男がといつもこいつも嫌。
あきら

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