イチロヲ

痴漢テレクラのイチロヲのレビュー・感想・評価

痴漢テレクラ(1987年製作の映画)
4.0
下ネタ満載のラジオ番組を担当している人気パーソナリティ(滝川真子)が、テレクラ利用の嫌疑を掛けられてしまう。ラジオ局内のドタバタ喜劇を描いている、日活ロマンポルノ。獅子プロダクション製作。渡邊元嗣監督の初・日活配給作品。

新番組ラジオパーソナリティ争奪戦のシークエンスと、偶然ヒロインの電話を受け取るテレクラ利用客(ジミー土田)のシークエンスを同時進行で描いていく。ベロベロバー的な喜劇に終始一貫しており、良くも悪くも一発ネタのツギハギ感が半端ない。

パーソナリティ(下元史朗)、ディレクター(池島ゆたか)、AD(山本龍二)といった、芸達者な男優陣がアンサンブルを展開。女優陣では、下元史朗の助手役を演じる秋本ちえみが、他社のピンク同様にコメディエンヌのスキルを炸裂させている。

計4名のポルノ女優が出演しているが、全体的に男優陣のフィジカルな芝居を楽しむための作品という印象。バブル期の日本を揶揄する要素も含まれており、奇妙奇天烈なお祭りムードを堪能することができる。
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