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港に灯がともるのpandaのレビュー・感想・評価

港に灯がともる(2024年製作の映画)
3.8
発表時から絶対みると決めていましたが、
「その街のこども」の舞台挨拶つきと続けてみられてしかもこの日の登壇者が城之内礼二郎さんだったのとてもラッキーでした

富田望生さん素晴らしかった!
そして伊藤万理華、青木柚、山之内すずの若手から麻生祐未、甲本雅裕、渡辺真起子、そして山中崇さん!(一部敬称略)土村芳さんも良かったなぁ……

「心の傷を癒すということ」チームの作品(安達もじり監督)なんだけど私はやっぱり毎年みている「その街のこども」そして今期朝ドラ「おむすび」にも同じ流れを感じます。ただ、一番感情が揺すぶられるストレートさではあったかな……

そしてもじりさんの画を大きなスクリーンで見られるのは贅沢だった

在日の親世代みんな鎧をまとって生きていてその言葉をうまれた時から呪いのように聴いている子供世代、お母さんは「震災さえなかったら」と言っていたけどあれは根本的に違う問題だったなぁ
成人式の「しあわせ運べるように」が象徴的
個人的にあの歌苦手なのです

心を病んでしまう主人公
そして事情は違えど同じような人が何人か登場して
自分で癒し方を見つけていく
そして受け取りあっていく
完璧では無いけれどその姿は
「その街のこども」で美夏が言った「工夫」に他ならないし
「おむすび」もそんな風に作られていると私は感じています

震災に限らず(実際、30年のこの作品はコロナまで描いていた)家族の問題でもあるし地域の問題でもあるしでも最終的には自分の心をなんとかするしかないんだけどできる範囲でうまくつきあって人にも思いを届けつつバランス取って行けたらいいな
長田の丸五市場の空気感が理想的かな
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