りょうすけ

Tarantella(原題)のりょうすけのレビュー・感想・評価

Tarantella(原題)(1989年製作の映画)
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「Tarantella」

本作はクリストファー・ノーラン監督のデビュー作で、映画監督ロコ・ベリックと共に製作したショートフィルムである。ノーランとベリックは、この映画のプロデュースに加え、主演もしている。「Trantella」は、シカゴのPBS局WTTWで放送されていたトム・ワインバーグ制作のテレビシリーズ 「イメージ・ユニオン」第1313話で一度だけ放映された。この番組はアーティスト、活動家、コミュニティ・グループが制作したインディペンデント映画を紹介した。

出典:https://lostmediawiki.com/Tarantella_(found_Christopher_Nolan_short_film;_1989-1990)

ノーランのファンであれば、本作からもノーラン節を確認できるはずである。暗闇のシーンは「ダークナイト」光の使い方は「インターステラー」や「オッペンハイマー」を想起させる。この時から既に偉大な作家性を感じさせる前段階にあったのだなと理解できた。それでいて物語は何を語りたいのかわからない、ちょっとイキッた若者っぽさも感じる。後に成功したらからいいが、映画の道を退いていたらノーラン自身が恥ずかしさを感じていたのではないかと思ってしまう。自主制作でアート作品を作るのはなかなか難しいだろうな。
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