この映画の場合、家族の中の問題は家族で解決をすればいいかもしれないが、社会で、この場合はドイツからのフィルム撮影をしている女性アンネが『撮影するな』と言われながらも、それが、発端で、乗客者が死に直面するシーン。このシーンでトランクの中で男三人で苦しみにあい、それを乗り越えたよろこびを感激し合い、分かち合っている。There is no God , but God とアンネの男友達、キファー(Kifah)はこの時にこそ神を信じたようだ。このドイツからの女性、アンネの困難に、「大丈夫か」だけで、ムスタファは「やめろというのに、撮影したから、我々は殺されていたかも」とどなる始末。キファー(Kifah)は彼女だって殺されたかもしれなかったと、彼女の見方で発言する。彼女は後で謝るのが理解できなかった。なぜかというと、困難にあったのは全員なのだから。しかし、ムスタファは許したともはっきり言わない。