MorrisWood

バッドボーイズ RIDE OR DIEのMorrisWoodのレビュー・感想・評価

バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)
3.7
前作、「バッドボーイズフォーライフ」については

・いきなりの後付け設定(マイクに息子・アルマンドがいたことにされる)
・レギュラー登場人物の死亡(主要登場人物だったハワード警部が上述のアルマンドに殺される)
・アクションシーンの減少(制作費の減・主演俳優の高齢化によるもの?)

など「シリーズもの映画のダメなあるある」が多く、あまり良い感想を持っていなかったが、本作は

・前作でヘイトを集めたであろうアルマンドを味方の主要登場人物に設定し、父親であるマイクとの共演シーンを前作より増やしたり、自分が殺したハワード警部の家族への贖罪などを入れ込むことで、後付けキャラながら好感度を上げる工夫がされた

・「生前残した映像による出演」という形式ながら、ハワード警部の登場場面が多く、前作であっさり殺されてしまったことの不満が緩和された

・前述のアルマンドやマーカスの義理の息子レジー、その他の若手組がアクションで魅せる場面が多数あったり、ガン・カメラみたいな視点を導入してみたりと、キレのあるアクション場面が多くなった

という点で、前作の良くなかった部分に対する改善的な意味合いのある作品だと感じた。

主人公二人の人物像に深みを与えたかったのか、マーカスがスピリチュアルに目覚めたり、マイクがトラウマから銃が撃てなくなるという二人の描写がいきなりすぎるのと、敵が刑務所や警察の輸送ヘリにまで入り込んでくるという警察のいい加減さ、敵のキャラや頭の弱さは気になったが、前作からの改善は感じられたので甘めの評価になってしまった。
MorrisWood

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