梅田

憐れみの3章の梅田のレビュー・感想・評価

憐れみの3章(2024年製作の映画)
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長いは長いんだけど3章構成でそれぞれがそれぞれにしっかり面白いので終始夢中だった! ランティモスの露悪的なところが苦手な人は相変わらずダメかもしれないけど(今作は特に"イヤな感じ"が強い気がする)、叩きつけるようなぶっきらぼうな展開とめちゃくちゃかっこいい撮影に引き込まれた。前作『哀れなるものたち』のキッチュな世界観からはガラッと変わって現代アメリカの郊外を舞台にしつつも、どこか浮世離れした風景に見えるのはにじみ出る作家性と言えるのではないか。タランティーノの『ワンス・アポン〜』のヒッピー娘だったマーガレット・クアリーの相変わらずのかわいさ、話が進むにつれて髪が短くなるジェシー・プレモンス、そしてウィレム・デフォーとエマ・ストーン、みんながいきいきと演技してるのが楽しい。
“R.M.F."ことヨルゴス・ステファナコス(発音わからん)って何者なんだと思ってちょっと調べたら、ランティモスと脚本のエフティミス・フィリップの古い友人で、ふだんはギリシャで公証人をしてる人らしい。超いい顔してた。
梅田

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