湯

サユリの湯のネタバレレビュー・内容・結末

サユリ(2024年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

予告でスイッチが切り替わるのは公表してたけど、ちゃんとそこまでのホラー演出がマジで怖いのが、さすが白石晃司監督。

キャスト陣も全員良かった。脇に梶原善さんやきたろうさん等の名バイプレイヤーがいるのも良いね。実写なのに所々、押切先生作画になっとる!あと市川出てて笑った。

『さすがにペ◯スはやり過ぎじゃ...』の直後の
『いや、これは妥当だわ』と思わせる回想の胸糞さ。則雄達の下ネタギャグが効いてたのが、気恥ずかしさというより、そういう事なのかなと、辛くなってくる。

幽霊に対抗する手段が『生命力』という所に痺れた。『命を濃くする』ってめっちゃ良い言葉だな。
自分の祖母も、もうすぐ卒寿だけど、ダンスを趣味にしてるからか、体幹しっかりしてて元気なので、本作の説得力が凄かった。
今後、俺もウォーキングとか、自炊する時の指標にしよう...。心にばあちゃんを宿せ。

サユリは地獄に堕とすというより、天国に召されてた気がするけど、幽霊の俊たちが許し、受け入れてたっぽいので良しとする。(ってかホント良い家族だな...)

則雄と住田の互いに意識してるんだろうなと思わせる交流も白石作品では新鮮で、まあちょっと...良いッスネ...。

ラストカットが画も相まって1番好き。3人の未来に乾杯。元気貰いました。
湯