TK71

カムイ外伝のTK71のレビュー・感想・評価

カムイ外伝(2009年製作の映画)
3.0
ネタバレ注意**************************************************************



公開から10年以上過ぎてようやっと見た。
原作の「カムイ伝」と「外伝」が大好きだったため当時見ようとしたが、周りの映画好き仲間に止められスルー。
今回の実写版は原作「外伝」第二部の一番人気の高い「スガルの島」編の映像化。テレビアニメの21話から最終話までもこの物語だった、ただし原作だと最初のほうに登場する。

まず最初に言えることはCGとワイアーアクション(?)のレベルの低さにはまいりました。トホホレベル以前の問題。他のレビューでも書いてあったように「グリーン・デスティニー」のような大作を目指そうとしたのがわかるが、もう少し金をかけないとね。。。その前にカメラワークの酷さときたら。。。グリーンスクリーン・バックと実際のロケの差が凄すぎ。脚本が悪いの演技が下手なのか(両方かな?)見ていくうちにもはやどうでもよくなってくる有様。とにかく最初の三分の一、今あげた点が全部目立つ、いや目立ちすぎ。w
むしろアクション・シーンよりもドラマの部分が楽しめた。不思議なことに前半と後半はまるで別の映画を見ているかのようにトーンが違う、だから後半のほうがのめりこめた。前半はむしろ「カムイ伝」、「外伝」を知らない若者達にカムイとはどういうキャラかをショーケースするためのあらすじみたいな感じだが荒さがあまりにも目立つため、これを乗り越えるのが勝負。w
原作の「スガルの島」の物語をアレンジしすぎず、まあ大体の雰囲気がつかめてていいのではないでしょうか?ただし原作のバイオレンス度のトーンはかなり控えめに絞られている。原作通りだとおそらく規制の厳しい21世紀の日本映画業界だと上映できないでしょう。
スガル役の小雪はドンピシャでナイス・キャスティング。カムイ役の松山ケンイチうんぬんよりもこのカムイ喋りすぎ、そして感情出しすぎ。「子連れ狼」の拝一刀や「女囚さそりシリーズ」の梶芽衣子のように無言なオブザーバー的なキャラじゃないとこが今回のカムイの大きな違い。あと伊藤英明が演じる不動がイケメン過ぎ。そして最後に彼は両腕切られた後、船に縛られサメのえじきにされるラストがなかったのが残念。(無理か。。。)
点数2.5★付けたいとこだが、でもやりたかったことが(出来てないが)伝わったので3★で。。。
TK71

TK71