まさかやると思わなかったがやっぱり出たイップマン4。
実際にいたイップマンの物語を基に制作されたフィクションだったこのシリーズ。各作品は安定した面白さを保つことができたが果たしてこの最新作はどうなのかなと心配したが、問題なく楽しめた。
イップマン・シリーズの魅力は何か?
ここ数十年間公開されただのファンタジー・カンフー・スペクタクルと違い(本シリーズのファイト・シーンはそうだが)実際に歴史の中で人々(この場合中国人)が味わった差別や苦労をバカでもわかるよう描かれ、そしてそれに立ち向かう一人男の物語が国境と人種の壁を超え世界中の映画ファンの心に染みたのではないかと。見る側になんかしら共感ができる気持ちにさせるのがこのイップマン・シリーズの最大の魅力ではないかと。
そして忘れてはいけないのはドニーイェンの演技。セリフが少ないのにもかかわらず目の力と表情の演技が素晴らしい(昔日本にこの手の役者沢山いたのにな。。。)。このイップマンで彼がファンを魅了した存在感のおかげでスターウォーズの「ローグワン」で座頭市風のキャラ、チアルート・イムウェの役を獲得。欧米人にローグワンで一番大好きなキャラは誰と聞くと、大半「ドニーイェン!!」っという人が多い。w
物語は米国で道場を開いた自分の弟子ブルース・リーに会いに行き、欧米人にカンフーを教えるリーを批判する現地の中国人と移民してくる中国人を批判するアメリカ人の間の闘争に巻き込まれるイップマン。
最後は泣けたね。
有難うドニーイェン!