ゆみモン

流離の岸のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

流離の岸(1956年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

北原三枝演じる千穂の子役、二木てるみが、物凄く可愛くて上手い!!
10年後の北原三枝へスムーズに繋がっていく感じを表していて、あっぱれだ。

ストーリーとしては、三國連太郎演じる男がダメだ。ズルいというべきか。
千穂と出会った時には、既に前妻との離婚協議中だったのだから、不倫ではないのかもしれない。また、千穂への愛情はわかるが、やはりまだ高校生の千穂へ想いを伝えるなら、きちんと離婚成立してからだろう。または、正直に打ち明けてからか。

千穂の母は「女は逃げ出すしかない。そして、誰かに縋るしかない。」というようなことを言った。千穂は、自分の思い通りに生きていく現代娘なのかと思いきや、「母のようにはなりたくない。人を不幸にしてまで自分が幸せになりたくない。」という。

千穂に新しい女を象徴させて描く作品だと思って観ていたら、ちょっと違った。