チームお仕事映画としても、宇宙憧れ映画としてもすっごく良くて、ビターでスウィートなロマコメとしてもよき味付けで、大人のアフター5映画として最高なやつ。
アポロ11号の月面映像はスタジオで撮影されたものだ!(だから月には行ってない!)という有名な陰謀論をネタとしてどう扱ってるかだけ気になってたんだけど、そんなわけないじゃん、と軽やかに躱しつつ、ほら人類が達成した事実の方がずうっと素敵でしょ? と提示されるあの感じ、とってもスマートでよかった。あと、なんだかんだ言って、今も例えば皆既日食観測チャンスがあればみんな夢中になって空を見るように、宇宙に対するロマンはいいんだよ。いつでも大正義だよ。
アポロ11号の打ち上げということは、成功するし月面にも到達するのは知ってるけど、それでも手に汗握って見守ってしまうし、轟音と共に上昇していくロケットの姿は画面の中の人と、あと多分当時空を見上げた、テレビ画面で見ていた人たちと同じ、キラキラした目で見ちゃうよね。
今ではもう難しいかもしれない、みんなが、希望を持って、同じものを見上げることができた時代の眩しさもたっぷり堪能できて大満足。