好きで好きで大好きな推しが性犯罪で逮捕された時、残されたファンは。自身も残されたファンである監督が、同じ境遇のファンたちに話を聞いたり雑談したりするドキュメンタリー、辛いファンと元ファンたちの呟きがあちこちで見られる今、観てみましたよ。
彼女たちは、自分と同じ女性が酷い目に合わされたことに憤っていて、法治国家なのだから裁かれるべきと思っていて、自分が推しにかけていた時間を悔いていて、でも「二度と顔は見たくない」と言う時の表情になんとなく、"見たらあなたを推していた自分の恥ずかしい過去に直面してしまうから/見たらわずかに残る未練で揺れてしまうかもしれないから"の感情が滲んでたりして、その、割り切れない感じがなんとも人間ぽく生々しくて良かった。グッズを引っ張り出して、互いに頭を抱えたり笑ったりしながら「でもこれは捨てられないわ……」としょんぼりしたりね。
対話大事だと思った。いっぱい話そ。
