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傲慢と善良のtype00denのネタバレレビュー・内容・結末

傲慢と善良(2024年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

良かった。
原作が辻村さんなので良い作品だとは思っていたが予想通り良かった。「傲慢と善良」ここまでタイトル通りに作れるものなのだと感心してしまいます。
各キャラの傲慢さが見てとれます。しかし、基本的に傲慢さは過去を振り返ってわかるというのは一貫していた様に思います。
そこ描き方も良かったです。
個人的には善良というのは正確ではなく、悪くなりたくないというのが本当なのでしょうね。
それがこの映画では描かれていてよかった。真実さんはもちろんですが、架さんもかっこよく思われたくて、架さんの友人の女性2人も合わない人への牽制を誤魔化して。
その嫌さが描かれている所が本当に良かった。
ラストは手放しに良かったは言えないと思いました。架さんは責任がある立場なので環境を越えるのは困難極まりないですし、環境を変えて咲いた花が元の場所に行ってうまくいくのかそれで良いのかというのが疑問だったからです。でもあのラストで良かったとも言えます。
うまくいくか怪しい関係を始めるのはもしかしたら傲慢な行為かとしれません。しかし、それで良いのです。
なぜなら、恋とは傲慢なものなのですから。
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