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傲慢と善良のAのレビュー・感想・評価

傲慢と善良(2024年製作の映画)
3.9
現作既読でグサグサ刺さったので映画も楽しみにしてた。
痛いところ突かれるというか共感性羞恥というやつなのか、失踪までの真美がとにかく痛くて…。自分には何も無いくせに、ここ以外にどこかふさわしい居場所があると思い込んで目の前の現実を見ない、何も無いくせにありのままの自分を受け入れてほしい、でも自分は他人のありのままを受け入れられない。都会に出て行った同級生に婚活で地元の遊園地にいる自分を見られるみじめさ。
架の女友達最悪。ホームパーティーで初対面の瞬間から見下されているあの感じ、自分もずっとそうされてきた側だからめちゃくちゃわかった。呆れ笑い?みたいな、「えー何この子笑」みたいな感じ。あのカーストの感覚、あー自分は絶対的に下なんだって感覚は学生じゃなくなってもたまに遭遇するんだよな。
都会のお嬢さん風にして多分故郷はダサくて嫌っていただろう真美が軽トラで走り出すのはちょっとシュールで面白い。群馬育ちで30までいたんだもんそりゃ乗れるよね。
この二人結局お互いになんで好きなの?って思うけど、はたから見てえ?それ本気なの?二人の世界に酔ってるの?波瀾万丈な恋人達を演じてる?とか意地の悪いこと思っても皆当事者同士はそんなものなのかな?ていうか酔うくらいじゃないと無理なのかな?こんなこと考え出す前にやっぱ中学高校で相手を見つけるのが絶対良さそう。
A

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