フリッツ・ラング監督作品初鑑賞。134分の完全版を鑑賞。ラング監督の作品は前々からいくつかクリップしていて、どれから観るのが良いんだろうと長い間迷っていたんですが、母がレンタルしてきたので良い機会だと思い、こちらを初鑑賞作品にしました。(ちなみに今作は以前レンタルショップで偶然見つけて、タイトルに惹かれましたがナチス関連の内容だからと避けてしまっていました…)
お恥ずかしい話ですが、今作を鑑賞するまでチェコがナチス・ドイツに占領されていた過去があったとは全く知りませんでした。映画自体はフィクションですが、実際の事件から着想を得ているとのことでその事件について知るきっかけになったりと、本当に観て良かったです。
誰が拍手を始めたかと聞かれ、無名の戦士だと老紳士が答える、映画館でのシーンが印象的でした。あと、大時計の隣でこくこくと首を動かす骸骨がなんとも不気味で記憶に残る。
ストーリーだけでなく、映像も良いです。光と影の使い方が素晴らしく、モノクロ映画の良さも感じられる作品でした。
“NOT The End”
エンディングが素晴らしいです。この一文に込められた意味理解して、残酷な人類の歴史に目を背けずに、そして忘れずにこれからを生きていきたいです。