ローマ教皇が亡くなり次の教皇を決める選挙が始まる。
誰もが知らない教皇選挙を誰でも楽しめる分かりやすいエンタメに昇華したミステリー映画で、『ウィキッド』と同様に今見るべきメッセージも込められたアカデミー賞作品賞ノミネートも納得のクオリティ。
本来なら立派であるべきはずの枢機卿達が選挙に勝つ・勝たせるために陰謀策略を巡らせる様子がスリリング。そして新教皇になるつもりはなく選挙を正しく取り仕切る立場の主人公がそれに振り回されつつ対処していくのも面白い。
完全に意識から外していた・外されていた所から刺してくるラストにやられた。
選挙のために集まった枢機卿達が選挙が始まる前にタバコ吸いまくったりスマホ操作していたり陰口を叩くシーンが人間って感じがして良い。
1人を決めるまで出られないって設定は、規模は違うけど『六人の嘘つきな大学生』を思い出した。
ちょうど『ギャング・オブ・ロンドン』を見直していたから、冒頭の声でルシアン・ムサマティが出てることに気付いて驚いた。声で分かるもんだなー。