中盤まではそこまで心が惹かれるところはなかった。
トランプがひっちゃかめっちゃかやってるこの時代に風刺が効いてるなあとか、場面転換で挟まれる建築物や衣装やカットが芸術的だなあとか思ったぐらい。
ただ、終盤はとても良かった。
爆破事件後の彼の咄嗟のスピーチや、彼が選ばれたこと、あの時の窓から吹き込む穏やかな風が本当に良かった。
まだ人類に希望を感じたいと思えた。
世界史を深掘りすると、ローマ・カトリックにまつわる金と権力と人権や命に関する汚い話は山ほどある。というかどの宗教でもそうかな。
ただ、どんなに醜い人や組織にもあの風が吹く瞬間があってほしい。