トムはーどでぃ

教皇選挙のトムはーどでぃのレビュー・感想・評価

教皇選挙(2024年製作の映画)
4.2
コンクラーベ……。
こんくらーべ……根比べ…?(笑)
(みんな一回は頭に浮かんだよね?)

ローマ・カトリック教会どころかキリスト教にも疎い私でもかなり楽しめた。
好みの話にはなるが、作品賞ノミネート作の中で1番好きかも。

"選挙"を扱っていて、それぞれ癖のあるキャラクター達にフォーカスを当てているのに分かり易いシンプルなシナリオ。
光と陰を強調した画面の中に強めの色彩が映える宗教画の様な画づくり。
そして一線級の役者達の見せる緊張感あふれる演技。
アカデミー作品賞候補と言われただけある力作だ。

私の特にお気に入りのシーンは
予告にもあった 噴水のある広場を傘を差した枢機卿達とシスター達が歩いて来るシーンと、
隔離されるはずの礼拝堂で唯一外界と繋がってしまった高窓から穏やかな風が入ってきて ふと枢機卿全員が数秒の間 窓の外の空を見上げるシーン。
最高にカッコ良かった!


最後に少しネタバレ?↓

最後まで観て思ったけど、
あのキャラだけ選挙に合わせて準備でき過ぎてない?
脱落したあの二人嵌められてない?
もしかして全部 前教皇の描いた画では….?

前教皇にも思惑や謀略があったのかな…