本当に良かった。重厚なのに難解ではなく、恐らく前知識もそこまで無くても観やすい作り。信仰とか、宗教の何たるかや、そういったものの在り方について問いながら、現代における変化の仕方なんかもきちんと触れられていて、社会風刺もかなり鋭かった。且つ映画としてのドラマチックさも際立っていて、とてもとても好きな映画だった。
内容はとにかくコンクラーベだから話しているシーンが多いんですが、教会音楽の重厚さとか、システィーナ礼拝堂の美しさ、荘厳さとか、そういったものに浸ってほしいので映画館での鑑賞をお勧めします。
主演のレイフ・ファインズ、こういう役をやらせたら右に出るものは居ないくらいの名優さん。最近面白おじさんみたいな映画が多かったから、シェイクスピア俳優の久々なガチの役を観られて嬉しかったです。レイフ・ファインズはこういうのの方が好きだ。