あんず

教皇選挙のあんずのレビュー・感想・評価

教皇選挙(2024年製作の映画)
3.8
「地獄は地獄を呼ぶ」

地元では上映ないと思っていたけれど、一番遠い映画館で上映していたのではるばる行ってきました。

ローマ教皇の死により新しい教皇を選ぶコンクラーベ(選挙)が行われる。
このコンクラーベを取り仕切る主席枢機卿のローレンスをレイフ・ファインズが演じている。

コンクラーベは身近ではないけれど「天使と悪魔」でなんとなく知った気持ちになっています。
今回あらたに学んだのはサン・マルタという宿舎的なところに帰るということ。
ずっと礼拝堂に閉じ込められていると思っていました。

伏線回収に驚きながらも、このバチカンが時代に飲まれる日が来るのだろうかとぼんやり考えてしまいました。

「最後の審判」に描かれた「呪われた人々」を見つめながら投票するローレンスは何を思っていたのでしょう。

信仰とはなにか。
なにを信じ、祈るのか。
聖職者とは言え、野心や不正がある不完全な人間として描かれていてとても面白かったです。

ネタバレになるので何も書けないのですが、
精巧に再現された礼拝堂と、全体的に薄暗い中での枢機卿たちの赤い色がとても美しく印象的で、
そして鼻息と衣擦れの音が響くほど静かな映画でした。

今日は行き慣れない場所だったのでバスを乗り間違え、予定していた上映時刻に間に合わず、映画の後で入ったスタバでコーヒーこぼしてバッグを濡らし、帰宅後バッグを洗濯しました。
その後「2人のローマ教皇」を見ようとNetflixをつけたけど、なぜか「ドクター・ストーン」を見ながらこれを書いています。
あんず

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