このレビューはネタバレを含みます
レイフ・ファインズ演じるローレンスが新教皇選出のための重責と、選出中に起こる枢機卿同士の政治的な駆け引きを目の当たりにすることで自らの信仰心に疑いを持ち、苦悩する。
ほとんどおじさんしか出てこないし、静かに物語が進んでいくのに画の力が強い。そしてうつくしい。
ミケランジェロの最後の審判で有名なシスティーナ礼拝堂
割れた窓から差す光
緋色の衣
白い傘
人に寄り添い祈る描写
ラストの歓声
光の差す中庭へ駆けていくシスターたち
"見えているのに見ていなかったもの"が"見えるようになった"表現の仕方が巧みでうつくしかった。
ここから先はインビジブルだと遮断してきた領域を現実はそんな風には断絶していないと示すお話だったなと思う。
パンフレットのに投票用紙が入っていて嬉しかった