ドキュメンタリー映画だけれど物語のような起承転結の展開があり、魅せ方が上手くてとても面白かった。
始まりが衝撃的な事件から。ジョン・ガリアーノが名声を得てデザイナーとして頂点に立った頃、酔った勢いでユダヤ人差別、レイシスト的発言で人を侮辱し、相手の告訴により有罪に…
インタビューは「なぜ、そんなことに?」という問い。彼は意を決して人生を遡って全て話すことに。
イギリス人の彼がフランスでディオールのデザイナーになるまでの数々のショーがとても素晴らしい。彼は天才!
それにしても忙しさが尋常じゃない。1年間にショーが32回!普通は年に2回でも大変なのに…
ディオール以外にも自分のブランドがあるし、セカンドブランドや、メンズ、レディース、バッグ、靴、子供服まで。彼はどんどんお酒と処方薬に溺れて…
デザイナーといえばアレキサンダー・マックイーンが40歳で自ら亡くなったのも忙しさと仕事のプレッシャーなのかな。
ガリアーノは立ち直れて良かった。悲しい事件もあったけれど…
セロン姐さん、ペネロペ・クルス、などの女優、ケイト・モスやナオミ・キャンベルなどのモデルなどにも愛されて、「あの」アナ・ウィンターにも信頼が厚いガリアーノ。これからまた活躍するでしょう。