このようなインド映画を、オンタイムで、インドの映画館で、それも質の高い観客でほぼ満席な状態で観れてとても嬉しいかった。
ザインド映画なプシュパ2が大半のスクリーンを占める中、この映画に足を運ぶ人がいるインドの映画界に、変化をありがとう。
また、あのようなインドではNGなシーンも真正面に取り組んだ。フランスとの共作だからこそか。監督ありがとう。そんなところがカンヌでグランプリな映画だ。パルムドールでは、ないね。ドキュメンタリー上がりの監督で、こんな海を見せられると、是枝さんが頭に出てきちゃう。とか、いろんな過去の映画が思い浮かぶ画が多かったな。
リアルなインドの女性を描いた。素敵な作品。インド女性の『生きにくさ』とは言いたくないな。前半の湿度の高いムンバイは、香港はなんとなく香港映画を思わせ、後半の漁村は南仏を思わせてくると思いきや、そこはインドだ。また、炊飯器映画に新しく仲間入りしたね。
あと、Girls will be Girlsで癖があり、チカラ強い母を演じた、カニクルスティがここでは全然違う演じ方をして、すごい。
この映画を特別にしたのは、音楽と(ラストの音楽は、んー、、だけど汗)、少しだけ曲げてきた脚本と、あとはインドであるということ。
あと、インドはやっぱりブッシュでやるんだね!