レディ・プレーヤー1に向けて。その1
これを観てからの方がいいと小耳に挟み、このタイミングで往年の名作を初鑑賞。
まだ何も始まってないのに、冒頭の空撮だけで、なんだか抑えられない興奮が。
どうしよう、この高揚感。幸せすぎます。
バキッと決まったフィルムが捉えた絵の迫力。
気持ちを不安定にされる構図、カメラワーク、音楽。キューブリック様の手のひらで転がされている無力な私。
これは大画面で観てこその作品。なんだかノーラン作品を観てる時と同じような心境でした。
(家にプロジェクター設置してて良かった。でも映画館でも観たい)
ジャック・ニコルソンが狂えば狂うほどに、ギャグテイストが増してきて、ラストの迷路で迷った挙げ句の姿は(笑)香川照之をも勝る顔芸。私はハラハラすればいいのか笑えばいいのか分からず変な顔で鑑賞を終えたのです。
ラストの額縁や、ホテルにいるはずのない人の姿。ホテルが見せる幻覚なのか時空の歪みなのか、考察を語りだしたら止まらなそう。大好物です。
聞けば、143分版があるとか。
観てみたいけどblu-rayで見つからない。
40年近く前の作品なのに古さを感じないのはキューブリックのこだわりに妥協がなくミリ単位で計算されたであろう表現によるものなのか。
演出が当時にして完成していて、それを超えるものが未だに無いのかな。
キューブリック作品は「アイズ・ワイド・シャット」と「2001年宇宙の旅」ぐらいしか観たことがなくて未知数でしたが良かった。
近々、他の作品も観ることになりそうです。