このレビューはネタバレを含みます
高校生のときに観た当時、これ以上怖い映画はないと思った作品。ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァルがあってこそのクオリティだが、キューブリックの才能が画面のそこここにいかんなく発揮されている。
不穏な空気が漂う音楽にのせて山道を走る車のファーストシーンからラストのフォーカスされる1枚の写真まで常に緊張感を持つ映像と音楽は気持ちを不安定にさせ、これでもかと恐怖を畳み掛けてくる。
スティーブン・キングが意義を唱えて撮ったテレビ用のシャイニングも見たが、視点が違うせいか全くの別モノ。これは良くも悪くも「キューブリックのシャイニング」。