このレビューはネタバレを含みます
イヴァンはお金でしか愛情を示せないし、
アノーラはセックスでしか愛をかえせない。
2人は似ていたんだと思う。
ラスベガスで結婚した時の2人が
しあわせそうでだいすき。
だから最後にイゴールが
指輪を返した場面がとてもすき。
イヴァンがFワードを100回位付けたくなる
ク◯ヤロウだったとしても、
指輪は2人がしあわせだった時間が
本当に存在した証だと思うから。
そして、アノーラに謝るべきだと言うことばに救われた。
ひとりの大切な人として扱われた気がした。
ラストにどんな意味があるのか
わたしにはよくわからない。
祖国とルーツを捨て、
アニーとして生きることを
プライドをもって選んだけれど
感謝をあらわす方法があれしかなくて、
それに気がついてしまった嗚咽にも感じた。
イゴールの胸の中で泣けたのはよかった。
彼女はずっと、
泣きたかったんじゃないかな。
繰り返されるワイパーの音が
静かで心地よかったけれど、
今までと変わらない生活が
繰り返される事を示唆しているみたいで、
また泣きたい気持ちになった。