空丘令

エミリア・ペレスの空丘令のレビュー・感想・評価

エミリア・ペレス(2024年製作の映画)
4.0
独占最速試写会にて鑑賞。

カルテルのキングとして生きてきたトランスジェンダー女性が、性別適合手術を受け国も名前も変え新たな人生を始める。
彼女を取り巻く様々な女性たちの物語。

全く新しいミュージカルエンターテイメント。


すごく良かった…
好き嫌いがハッキリ別れるタイプの作品だけど、私には刺さりまくりでした。

楽曲も素晴らしくてサントラ欲しいくらい。

何かを得る為には何かを捨てなければならない。でも人の気持ちなんてそう簡単に割り切れない。

感情移入してポロポロ泣いてしまった。



ひとつ気になること。

レビューやメディア記事でも「性転換」という言葉を使ってるけど正しくは「性別適合手術」または「性別移行」だと思う。

犯罪者が逃亡のために不本意に整形や性別を変えるなら「性転換」だけれど、エミリアの場合は幼少期から性的違和感があり、本来の性別に適した身体に戻した訳なので。

性転換でも間違いではないけれど、当事者からしたら結構違う。

本来なら別に必要のない膣形成までしてるし(尿道だけの手術とは段違いにキツイし時間もかかる…らしい)。私は男→女にはなれないので経験はないですが。
空丘令

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