吉田ジャスティスカツヲ

ナミビアの砂漠の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)
3.8
カフェで対面している相手のハナシに相槌をしつつ、【後ろにある席の関係ない人たちのハナシ🫕🥩に耳を取られてしまう】独特な演出から始まる…

主人公/カナは自由奔放に見えて、その実は逆のように思えました。
まぁあんな彼氏じゃ別れたくなるのは当然か😑
息苦しく、狭苦しい社会の中でもがき【所詮は動物の一種である自分が、人として正しくあろうと思い続けて】心が壊れかけてしまう。
そつなく働いているように見えて、役割を演じ続けることができない。
頼れる家族は距離が遠く、心を開ける友達もいません。

多くの観客にとっては、ひたすら共感しづらいキャラクター…
にもかかわらず【河合優実の肉体を借りると、正直さ、自由さがどんどん愛おしくなる】から不思議😳
これすべて山中監督の計算どおりなんでしょう。

すらりと伸びた手足が躍動するのが、何かを裏切って駆け出したときだけというのが象徴的。


砂漠の動画を頻繁に観て憧れる、カナのような人は世界のあちこちにいると思います。