吉田ジャスティスカツヲ

正体の吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

正体(2024年製作の映画)
4.2
"他メディア版"に比べると【エンタメ性と疾走感に振り切った作り】になっていました。
そのため120分ダレることなく鑑賞できましたよ🙂

行く先々で主人公/鏑木の印象が変わることが逃亡犯モノの鉄則ですが、本作の横浜流星は【その変貌ぶりが異次元レベル】なのです🤯
特殊メイクですか?と疑ってしまうほど演技のアプローチやテクニックで対応してくださって感嘆しますよね。

要所の逃亡アクションに演出の力が込められていまして【鉄面皮ジェラード警部と化した山田孝之】が空気を引き締めてくれるのはモチロン…
森本慎太郎が意外なほど役と一体化し、こちらの才能には新鮮な驚きもあります🤭


主人公の逃走先やその動向には、ちゃんとした意味があることが追々わかってきますが…
しかしよくよく考えると【ストーリー展開に不自然なご都合主義が目立つこと】も否めません🤔
特に【行く先々の勤務先への入社方法】が疑問でして…
例えば"あれくらいの規模"の出版社にフリーライターとして入り込むには、長いこと培った信頼関係、もしくはコネクションが無ければ無理だと思うのです。

そんなありえなさで事件の切迫性や、主人公の悲痛な思いが弱まっていくのが悪い点。