恐ろしいほど体感時間の長い映画だった。
奔放に生きるカナの日常。
先のことなんて考えず、その場の感情だけで生きてる。
それで毎日楽しくて、上手くいってるうちは良かったけど、一つまた一つと変わっていく状況に、だんだん立ち行かなくなり、次第に心も落ち着かなくなっている。
決定的に何かがあった訳じゃなくて、心の在りようだけで、カナの日常が崩壊していくのを観ていて、これって誰でもあり得ることなのかもと思った。
中盤以降はずっと乱高下するカナの感情を見続けることになるから、なかなかしんどかった。
河合優実は本当にそういう性質を持った人にしか見えなくて、あまりに自然過ぎて演技とは思えなかった。