画面の美しさ、カナの魅力に魅せられ、鑑賞後も眠れなくなるような作品でした。
カナの貞操観念の緩い感じや落ち着きのなさを河合優美さんが見事に演じていて、キャラクターの魅力を最大限に引き出す演技だったと思います。ハヤシの男性性や父性の嫌な感じの部分や、劇中で度々出るカナの「拾えよ」というセリフには嫌悪感を感じつつも、画面の美しさやカナの妖艶な魅力からか不思議な感覚になりました。
冒頭のオープニングのズームカットから、なんだこの映画は、という衝撃が走り、終わってる生活がキラキラと光っているように見え、進むにつれ虚構と現実が混ざり合っていく展開も全て素晴らしかったです。画面から才能が溢れていました。
鑑賞後も何度も繰り返し観てしまうような映画は久しぶりでした。山中瑶子さんと河合優美さんのタッグの映画をぜひまた観てみたいです。