冒頭、オークションに出品されたオペラ座のシャンデリア。その幕が上がると、それまで白黒だった画面に色がついてゆく。そして流れるテーマ曲…鳥肌。これは傑作の予感。
ほとんどのセリフを歌で綴ったミュージカル映画。歌詞のような台詞も素晴らしく、歌を聴いてるだけでも胸が熱くなってくる。
クリスティーヌが恋に落ちるシーンはうっとりするほどロマンティック。オペラ舞台のようでもあり、大人向けの実写ディズニー映画のようでもある。これまでに観たミュージカル映画の中でも抜群に素晴らしかった。
だけど物語としては悲劇。ラストが切なすぎる。報われないファントムに激しく感情移入してしまった。
“孤独だけを一人の友として、自ら支えて一人生きてゆく”…エンドロールの歌詞が刺さりまくった。
メインキャストが美男美女で、歌もオペラ歌手並みに上手かった。ファントムの恋敵ラウル役、どこかで見たことあると思ったら死霊館でお馴染みのパトリック・ウィルソンだった。若い頃はイケメンだったのか。
豪華な衣装と舞台のような演出も見事だった。ミュージカル映画が好きな人はもちろん、ディズニー好きな人にもオススメ。今なら映画館で観られるのでぜひ。
