櫻子の勝手にシネマ

オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスターの櫻子の勝手にシネマのレビュー・感想・評価

5.0
『オペラ座の怪人』を最初に観たのは小学生の頃だ。
確か10歳の時に母と映画館へ観に行ったのが初見だったと思う。
大人になってから2回ほどロンドンで舞台を観たこともあるが、こちらはあまり印象に残っていない。
原作はフランスの作家ガストン・ルルーによって1909年に発表されたゴシック小説。


2004年版の『オペラ座の怪人』はとても素晴らしい。それまでの映像化作品とは異なり、アンドリュー・ロイド・ウェバー版のミュージカルをベースとし、歌唱部分が吹き替え無しでそれぞれの役者が歌っている。
因みに、私がイメージするファントムはジェラルド・バトラー一択。
監督は『バットマン・フォーエヴァー』などのジョエル・シュマッカー。
ファントム役をジェラルド・バトラー、クリスティーヌ役にエミー・ロッサム、ラウル役はパトリック・ウィルソン。

舞台では描かれないファントムの出生の秘密やラウルとの決闘シーンも追加されている。
本作は第77回アカデミー賞で撮影賞、美術賞、歌曲賞にノミネートされた。

パリのオペラ座を舞台にした豪華絢爛な美術、煌びやかな衣裳、高さ5m幅4mもあるスワロフスキークリスタル製のシャンデリアなど全てが圧巻。
この巨大なシャンデリアが落ちてくるラストシーンは迫力満点である。
また、メインテーマ曲の『The Phantom of the Opera』をはじめ、名曲の数々を主要キャスト3人が歌っている。どれも素晴らしいので興味のある方はサントラ盤も是非どうぞ♪

4Kデジタルリマスター版として美しく蘇った本作は、是非劇場で観ることをお薦めする。
『オペラ座の怪人』のファンなら勿論のこと、今まで一度も観たことが無い人でも十分楽しめる作品だと思う。