鑑賞日時:2025年3月14日
鑑賞方法:MOVIX川口
評価:3.5(MAX5.0)
『“長い脚”を履いているよ…エンジェル』
□2025年40本目(劇場鑑賞6本目)
一家連続殺人事件、暗号、マインドコントロール、FBIの捜査…
ホラーやサイコスリラーの要素満載な作品ではあるけれどストーリーが進むにつれて怖さも興味も面白さも減衰…というのも、これらの要素すべてが記号的な扱いしかされておらず、ハリボテに過ぎないからだろうか。
不気味な暗号一つとっても、第六感を持つFBI捜査官リー(M・モンロー)の手によっていつの間にか解読されている。そのプロセスをそれなりの説得力を持って描こうとはせず、リーの能力を都合よく利用しているに過ぎない。殺人事件が起こる日付の法則性についても同様で、リーがいつの間にか解決してしまっているから、それが謎解きの面白さに全く繋がらない。
ロングレッグスの行動も意味不明で、しれっと画面に登場してはすぐに退場…彼の謎の行動もその真意もわけがわからず、映画的にも効果的な展開とは思えない。ニコケイの怪演は話題性として十分なのだけれど、ピエロ的な外面の怖さがあるのみでこれもまたハリボテの怖さに過ぎない。
一番の突っ込み所は、リーの素性だろう。中盤で、明らかになるリーとロングレッグスの関係性についてFBIが全く把握していなかった…というのはあまりにも無理のある脚本で、この繋がりをFBIが把握していれば、事件は早期解決できたと誰もが思うのではないか。要するに骨子のサスペンスの部分も穴だらけなのだ。
ハリボテの怖さの先に在るのは唯々空虚な結末…“この10年で最も怖い映画”なんてキャッチコピーを信じてはいないが、想定のはるか下を行く作品で残念。
以上