やさか

あのコはだぁれ?のやさかのネタバレレビュー・内容・結末

あのコはだぁれ?(2024年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

友人に誘われて見に行ってみた。
面白かったけどあんまり怖さを感じれなかった。
この作品ってミンナのウタ見てないと面白くないのかな。わかる人教えてほしいです。
ジャパニーズホラーの知識が低いから怖くなかったのかもしれない。

彼氏と待ち合わせ中の君島ほのかは彼氏が目の前でトラックに轢かれてしまう。一命は取り留めたもののずっと意識不明な状態が続いている。そんな中、5人の生徒の補習授業を代理で受け持つことになる。しかし、その教室にはいるはずのない生徒がいる。その時、突如1人の生徒が屋上から飛び降りて亡くなってしまう。その生徒は『ワタシノオトキイテ』と不気味なことを叫び飛び降りていた。その現場を他の生徒とほのかが恐怖で怯えて見ている中、1人の女子生徒高谷さなは笑っていた。
しかも、この事件は30年前にも同じ場所で似たような事件があった。その事件の現場にいたのが、補習授業にいた生徒の三浦瞳と前川たけるの母親と現在の校長先生であった。
さらに、30年前のアルバムに何故か高谷さなが写っていた…という内容。

結構面白かった。
最近のジャパニーズホラーは面白くないって聞いてたからあんまり期待してなかったけどこれは良かった。
ジャンプスケアやスプラッター描写は全然なくて、目に映る恐怖というよりかはいかにもジャパニーズホラーという感じの恐怖だった。
終始飽きずに見れた。常に展開が変わっていて楽しめた。校長先生がかつての教え子であり探偵の権田にカセットテープのことを聞きに行くシーンや、ほのかが高谷さなの家に訪問しに行くシーンなど、物語の真相に迫る重要になりそうなシーンがいくつかあって飽きずに楽しめた。
出演俳優さん達の演技が上手いのも良かった。映画初主演の渋谷凪咲は恐怖に怯えている表情が演技のレベル越えてたし、ラストの絶望の叫び声も全くわざとらしさが感じられないくらい違和感がなかった。三浦瞳役の早瀬憩さんもさなに取り憑かれた時と正常状態の切り替えが凄かったし、母親と対立するシーンは早瀬憩だけでなく、母親役の女優さんも恐怖から娘を守ろうとしすぎたあまり過保護になってしまう親を熱演していた。

ただ、正直怖くはなかった。ジャパニーズホラーに疎いから何とも言えないけど、これと言って恐怖を感じるシーンがなかったかな。
最近見た変な家や、去年の冬、君と別れの方がよっぽど怖かった。
色んな人が怖いやトラウマになるって言ってたからハードル上げすぎてたかも。唯一怖いと思ったのは高谷さなの家に訪問した時の父親と母親の掛け合い不気味で怖かったくらい。ラストのオチを考えると絶望系のホラーなのかなと思ったけれど、あれくらいの絶望じゃミストやセブンに比べて見劣りしちゃう。あと残念だったのは具体的に人が死んでる描写が飛び降りか首吊り、車に轢かれるくらいだったこと。男子生徒3人も音を聞かせてと言われてたことから死んでるはずなのに明確にどう死んだのかが写されていない。多分UFOキャッチャーの男の子はUFOキャッチャーの中にいた幽霊に引き摺り込まれて死んだ的な感じだと思うけど、だったらその描写を簡単でもいいから入れてほしかった。橋下通路の男の子に関してはまじで意味がわからなかった。

映画としてはかなり面白かったし、演技も上手で良かった。ストーリーもしっかりしてたし、見ていて飽きない工夫もたくさんあった。ただ、ホラー映画としてみると少し物足りなかった。『ミンナのウタ』を見たら怖くなるならコメントで教えてください。
やさか

やさか