やさか

愛しのローズマリーのやさかのネタバレレビュー・内容・結末

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

期待してなかったけど、意外と面白かった。

パッケージからも伝わってきたけど、ガッツリとした恋愛コメディだった。最近は恋愛映画にちょっと苦手意識があったけどこれは面白かった。

主人公は幼いときに亡くなった父からの教えで、容姿の整った女性としか付き合おうとしないちょい肥満の男性ハル。しかし、容姿のせいもあり、なかなか女性と付き合うことが出来ずにいた。そんなとき、エレベーターで会った高身長な男性に恋愛について相談すると、その男性に女性の内面が見える催眠術をかけられてしまう。それからスタイル抜群な女性ローズマリーに一目惚れしたハルでしたが、ローズマリーは今までの女性の様にハルから逃げようとせず、ハルとの日常を楽しんでくれた。ローズマリーとの日常を楽しんでいたハルでしたが、他者から見るとローズマリーはスタイル抜群な女性ではなく、体重が100kgを越える巨体の女性であった。あの時かけられた催眠術の影響でハルが見る人の見た目が変わってしまっていたのだ。施設にいた天使のような女の子も実際は焼けただれた化け物のような見た目をしていた。果たしてこの事実を知ったハルはどーするのか…という内容。

まず良かったのはローズマリーのキャラクター。自分は100kg越えの巨体だという自覚があっても常に真っ直ぐな性格だったし、周りの知り合いがローズマリーのことを一切軽蔑的に見ていないことから周りからも好かれているのが分かる。ハルに恋したときもとても可愛かった。
ハルもコミカルな役であり、低身長、ちょい肥満の男性というかなり難しめな役だったがジャックブラックはまさにドンピシャだった。ローズマリーの本当の姿を知っても尚、好きになったのは外見だけでなく内面も見れるようになったからこそであり、この時父親の呪縛からようやく解放された瞬間だった。とても感動した。
恋愛邦画にありがちなちょい痛いシーンも無かったからそこは流石洋画って感じだった。
あと、1番良かったのは肥満な人や体に障害を抱えた人が出演してることで、より外面よりも内面が大事だということを伝えれていたと思う。

ただ、やっぱり個人的には恋愛映画は苦手だし、途中何回か退屈なシーンもあった。序中盤にあったダンスシーンとか正直流し見してた。あとは、展開が大きくは動かないしローズマリーも結構早い段階で巨体なのは判明しちゃったのもちょい残念だった。もっと後半に判明させても良かったと思う。

総評すると意外と面白かった。見た目の差別が多い世の中に結構刺さる作品だと思う。
やさか

やさか