劇場No210
80点
年末、目玉作品に恵まれない中、期待せずに観た本作だったが、これがブラムハウス起死回生の一本だった。旅先で出会ったサイコパス一家の毒牙に咬まれた家族の恐怖を描いた本作、その基本的なプロットはオリジナルと変わらないのだが、ハリウッド版リメイクにしてはなかなかの仕上がり。徐々にパトリック一家の異常さが浮かび上がって来る様子が観る者にじわじわと忍び寄る不安感を感じさせる構成。時間が経過するにつれて、恐怖がエスカレートし、クライマックスで一気に急展開。特に主演のジェームズ・マカヴォイの怪演は凄まじく、「アオラレ」のラッセル・クロウもどきのサイコパス全開モードへ豹変していく様子はさすがの一言。マカヴォイのカリスマ的演技が遺憾なく発揮された作品と言っても過言ではなかろう😱2024/12/22 シネプレックス小倉