英国貴族であるマッコール卿の邸宅でのパーティーに様々な人物が一堂に会する。家族でありその恋人であり、友人であり、そして彼らの使用人たち。貴族は他人を馬鹿にしたり、事業や不労所得のためにお金をせびったりと大忙しで、使用人たちは主人らのゴシップや文句、世話に大忙し。そんな中起きる事件の話。
淡々とした運びでありつつ、上流階級の皆様方がわがままやお遊びに興じられる姿を確かに描いているものの、その滑稽さや皮肉めいたシーンもあるし、使用人の姿が入ることで格差が明確にわかってうまくできてるなーと思った。
導入からして、典型的なアガサ・クリスティのミステリーのような運びでありつつ、わざとらしく「POISON」のボトルを見せびらかすことの意味を、最後のドラマシーンでわかるようにしているあたり、良い構成!
全体的に淡白な印象はあったけど、特に好きだったのは、物語を通してそこそこのゲスキャラの股間にコーヒーがこぼれたことに笑いを堪えられないマギー・スミスのシーン笑
「おほほ、ンフ」みたいな堪えきれてない感じがうますぎた。
ストーリー全体というよりは構成に魅力を感じたので、結構好みでした。